お中元にいただいた黄桃。桃大好き!
2人には多すぎるかな、と思ってお菓子作りに、とかお隣におすそ分け、とか色々考えていたのですが、おいしいので着々と食べています。ダンナサマ出張中のため独り占め☆もうすぐなくなってしまう~。
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結婚してなくなった読書の時間。
ダンナサマがお泊り出張なので、久々に!
久々の読書に選んだのは佐藤亜紀のミノタウロス。
人間にもなれない、獣にもなりきれない子供たちの生きる殺伐とした世界が、美しい文章で淡々と描かれています。美談なんて入り込む隙間もないような陰惨なお話ですが、入念な考証をした上で描かれているのがよくわかる、濃密で作りこまれた小説でした。耽読。
佐藤亜紀がすごいと思うのは、膨大な知識を「私ったらこんなことも知ってるの!」とひけらかすのではなく、潔く不要なところはそぎ落として、文章の密度を高めているところ。その知性、深い知識、洗練された文章、そぎ落とす侠気、彼女が男性であれば、私は追っかけにでもなっていたかもしれません。侠気溢れる女性は多数知っていますけど、男性にはあまり会ったことないので、そういう意味では極めて女性的と言えるのかもしれませんが。
バルタザールの遍歴が出た時、人に薦めたら「いかにも好きそうだね」と言われたことがあります。なので好みの問題かとも思いますが、大蟻喰先生はやっぱり掛け値なしの天才なのね、と再確認できた小説でした♪
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